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春は自律神経が乱れる季節です

春は、環境の変化が大きく体調を崩してしまう人が少なくありません。私たちの身体は、冬の間には体温を逃がさない様に交感神経が働き、血管を収縮させます。しかし、だんだん暖かくなってくると、その必要がなくなり、かわりにリラックスさせる副交感神経の働きが活発になってきます。この変化に対応できないと体調が崩れてしまいます。また、春は卒業や入学、就職、そして花粉症など身の回りの大きな変化がストレスとなり、自律神経に影響を与えます。

自律神経とは、自分で無意識のうちに、身体の機能を自動的に調整する働きをする神経のことであり、「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられます。2つの神経の働きはお互いに正反対ですが、両者がバランス良く働くことで、体の器官が正しく機能し、私たちは健康でいられます。
(1) 交感神経:活動しているとき、緊張しているときに優位になります。     
(2) 副交感神経:リラックスしているとき、睡眠中などに優位になります。

自律神経の働きが乱れると、疲れやだるさ、ぼんやりする、頭や身体が重い、肩こり、首こり、腰痛、冷え、便秘などの不調が起こりやすくなります。

 

=主な原因=

 1:春の移動性高気圧
春になると大陸からやってきた高気圧が次々に日本上空を通過し、その後には必ず低気圧がやってきます。このように高気圧と低気圧が頻繁に入れ替わり、気象状況が目まぐるしく変化するのが春の特徴です。気圧が下がると副交感神経が優位になり、身体はリラックスモードに。「やる気が出ない」「ぼんやりする」「いつも眠い」などの状態に陥りやすくなるのです。

 2:生活の変化による緊張
日本では4月は新年度のはじまり。その前後に卒業や入学、就職、異動、転勤など大きな節目となる行事があります。環境が変わり、これまで経験したことのない生活がはじまると、たとえそれがうれしい変化であっても身体や心は緊張して、交感神経のスイッチが入りっぱなしに。そのため心身ともにリラックスできず、疲れがたまっていわゆる”春バテ”状態になってしまいます。

 3:アレルギー
アレルギー体質の人にとって、「春が1年でいちばんツラい」時期かもしれません。いまや「国民病」ともいわれる花粉症のシーズンでもあるからです。
アレルギー症状は、副交感神経が優位なときに悪化しやすくなります。そこに新生活のストレスが加わると、症状の悪化や、アレルギー以外の不調にもつながることがあります。

 

=お花見では、冷え対策を=

桜のニュースを聞くともう春本番の気分。でも、お花見シーズンはまだまだ寒く、とくに夜は真冬並みに冷え込むことも。厚手のコートやマフラーなどを準備し、「外から」しっかり防寒しましょう。

「内から」の冷え対策は飲みもので。お酒なら、身体を冷やさないとされる赤ワインがおすすめ。シナモンとはちみつを加えたホットワインや、さらにドライフルーツも加えたホットサングリアにすると身体が温まります。お酒のほかに、温かい甘酒やチャイを入れたマイボトルも持参しましょう。

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